歩行による疲れや痛み

命の危険もある怖い病気「エコノミークラス症候群」

エコノミークラス症候群(急性肺動脈血栓症)は、飛行機のエコノミークラス搭乗者に多く発症することから注目された病気。狭い場所で長時間同じ姿勢でいると、脚の静脈がうっ血し、血栓ができやすくなります。その血栓が急な歩行などで血流に乗り、肺に到達して動脈を塞ぐことで、呼吸困難やショック症状を引き起こすのです。この病気はエコノミークラス症候群という名前ですが、必ずしも飛行機に乗った時だけ発症するわけではありません。長時間のドライブや、同じ体勢で作業をする職業の方にも発症のリスクはあります。最悪の場合、命を落とすケースもあるため、注意が必要なのです。

発症しやすい人の特徴

以下に該当する人は、エコノミークラス症候群になりやすいと言われています。

(1)肥満の人
(2)40歳以上の女性
(3)糖尿病の人
(4)身長が低い人
(5)脚に静脈瘤がある人
(6)喫煙者

加えて、精神的ストレスも血管を収縮させ、血液の流れを悪くする原因になります。本を読んだり、音楽を聴くなど、うまく気分を切り替えながら時間を過ごすことも、エコノミークラス症候群を避けるコツと言えるでしょう。

予防と対策

エコノミークラス症候群を予防するためには、以下の対策が有効です。

1)水分補給
血栓は、血液がドロドロになるとできやすくなるので、水分不足は絶対に避けたい要素の一つ。積極的に水分を摂取しましょう。ジュースやミネラルウォーターよりも、スポーツドリンクの方が吸収されやすいのでおすすめです。また、飛行機内ではついアルコールやコーヒーが欲しくなりますが、これらは利尿作用があり、かえって水分不足の原因になることも。飲み過ぎに気をつけましょう。

2)運動・体操
長時間同じ姿勢にならないよう、定期的に身体を動かしましょう。ちょっと離れたトイレまで歩いたり、立って軽く屈伸するだけでも血栓の予防になります。まめに立ち上がるのが難しい時は、肩を上げ下げしたり、腰をひねったり、手や足の指を動かすだけでも有効です。運動の際はくれぐれも焦らず、リラックスして。呼吸が止まると血圧が上がるので、大きく息をしながらゆっくり身体を動かしましょう。