老化による足のしびれ・冷え

高齢者の方には

加齢の影響は体の至るところに現れますが、足も例外ではありません。足の皮膚は薄く弱くなり、かかとを衝撃から守る脂肪は減少します。筋肉は緊張が低下し、関節は若い時の柔軟性を失います。一歩踏み出すごとに全身の体重が足を経由して移動し、その度に足が衝撃を吸収緩和することを考えると、こうした現象は少しも不思議ではありません。
足の冷えを感じることも多くなります。加齢によって身体活動度が低下し、血液の循環が悪くなることが足のしびれや冷感の原因です。

老化対策

誰しも歳をとることを避けることはできませんが、足の老化に対処することは誰でもできます。以下に幾つかの解決策をご紹介します。

  • 厚めの靴下、靴下の二重履き、ライニングを施した靴やブーツは足の冷えを防ぐのに役立ちます。
    寝る時に靴下を履くのも効果的です。緩衝性の高い靴やインソールの使用も足のアーチ部分の老化対策になります。
  • 運動は欠かせませんが、世界で最も自然な運動、それは歩くことです! 1日たった30分歩くだけで血液の循環や足の可動性を維持する効果があります。
  • 歳を重ねても足のサイズは変わらないと思い込んでいませんか。靴を買う時には必ずサイズを測って、足や足首の浮腫みに対処できるように靴ひも、ファスナー、バックルなどが付いた靴を選びましょう。
    スリッパは足にフィットして十分に支えることができないため、つまずく危険があります。

何よりも日ごろのフットケアが第一です。加齢によって潜在的なトラブルの発生が加速されるため、高齢者の場合は特に起こってから治すのではなく起こる前に予防するように心がけましょう。

関節炎

関節炎は痛みを伴う疾患で、最も多く見られるのは次の2つです。

  1. 関節リウマチは関節を包む滑膜組織に起こる炎症性疾患です。この疾患に罹ると、腫れやこわばりが生じるために関節が固まって動かなくなります。手足の小さな関節は発症時と進行の経過の双方において関節リウマチの影響を最も受ける部分です。したがって、足の親指や足首付近で多く見られます。
  2. 変形性関節症は関節運動を支える軟骨の変性、摩耗によって起こります。足の親指は前進するときに体重の大きな負担がかかるため、特に影響を受けやすい部位です。変形性関節症の場合も罹患部位に圧痛と固縮が生じます。

関節炎が「完治」することはありませんが、可動性を改善し、不快感を軽減するために装具、クッション性インソール、抗炎症剤などが使用され、時には手術が行われますが、いずれも良好な治療効果が示されています。

筋力が低下すると、柔軟性や可動性も損なわれるため、運動(水泳など)によって筋力の低下を防ぐことも症状の改善に役立ちます。関節炎の兆候が見られる場合は、できるだけ早期に最寄りの一般医または足専門医の診察を受けてください。