毎日のお手入れ

保湿成分でおなじみの「尿素」の正体って何?

「尿素」配合の保湿クリーム、よくみかけますよね。ハンドクリームやフットクリームには必ずと言ってよいほど含まれているので、尿素といえば保湿というように連想する方も多いかもしれません。

でも実は、尿素の本当の効果は角質の溶解作用にあります。
尿素の働きには保湿があるのですが、もう一つ注目すべき働きがあります。
それはタンパク質を分解する働きです。角質はケラチンというタンパク質なので、角質を分解していく作用が働くというわけです。ガチガチに固くなった角質を分解し、柔らかくしてくれるのです。

昔から尿素は角質を柔らかくするのに、医薬品として治療にも多用されている成分です。実は尿素は肌の角質の中にもともとわずかに含まれています。その分安全性の高い成分としても重宝されているのです。

一方で、尿素が保湿に適さない場合もあるのをご存知ですか?
例えば、冬の寒い時期やお風呂上がりにかゆくなる肌。角質層の水分が失われ、皮脂の分泌が少なくなることによって起こるものです。尿素には、保湿以上に先ほどご説明した角質の溶解作用があります。年配の方によくある肌のターンオーバーがうまくいかずに、角質が分厚く肥厚した肌などには効果がありますが、若く新陳代謝のさかんな方の乾燥肌の場合は、ただでさえ不足している角質をさらに削ぎとるので逆効果になってしまいます。

ちょっと極端な言い方かもしれませんが、尿素は肌に含まれた天然のやすり成分と言うこともできますね。こういった働きをすることから、尿素は皮膚の分厚い部分、痛いがさがさかかとの角質ケアには最適と考えられます。
乾燥肌や角質のケアクリームを選ぶときは、気になる部分と状態とで成分を使い分けしていく事も頭に入れておきましょう。